vol.136【三豊なす】

香川県の西、三豊(みとよ)市の地名に由来する
香川の伝統野菜のひとつです。
その名のとおり、三豊市や隣接する観音寺市、
そして高松市あたりで栽培されています。

生産量が少なく、皮が傷つきやすい繊細ななすなので
県外に出荷されることはほとんどなく
「香川でしか食べられないなす」と言われてきましたが
最近では、少しずつ県外にも流通するようになってきました。

水ナスの系統で、みずみずしく果肉も表皮も柔らかく、
漬物にも加熱にも向く、万能なすです。
ふだん食べている一般的な千両なすに比べて
大きさは約3倍。
実が付いてから収穫できるまで、
千両なすが15日であるのに対して
三豊なすは25日もかけています。
大きくおいしく、そして美しく育てるために、
生産者は「ひとつひとつ意識して、ていねいに育てています」。

焼き網の上で丸ごと焼きなすや、
厚く切ったステーキなどがオススメ。
とろけるような食感が楽しめますよ。